介護の仕事は未経験、資格なしでも始められるのか
日本は少子化、高齢化社会の進行が止まらない状態で、2019年には65歳以上の高齢者の割合が28%に達しました。
1970年代始め、日本はベビーブームにより爆発的に人口が増えましたが、2030年代には当時のベビーブームで生まれた方たちが続々と60歳代に突入していきます。
これは決してよい状況ではありませんが、一方で、介護の需要が増加していくのは間違いないので、介護職への転職を狙ってみるのも手です。
介護の経験や知識がないと、どのようなことを行う職業なのか分かりづらいものです。介護職は高齢者の方、あるいは各種の障害を抱えている方の日常生活をサポートする職業で、老人ホーム、デイサービス、訪問介護など介護職に分類される仕事は数多くあります。
専門的な知識やスキルが求められたり、特定の資格を持っていないと就職するのが難しかったりする職業もありますが、介護職は未経験でも資格なしでもOKな仕事です。
もちろん、知識やスキルはあるに越したことはなく、介護の資格を持っている場合は給与アップが期待できますし、仕事の選択肢も大きく広がります。しかし、未経験や資格を持っていない場合でも仕事に就くことはできます。
まずは介護職として働いてみて、肌に合っているようなら資格取得を目指し勉強を進めるというステップでも問題はありません。
未経験、資格なしの状態でできる介護の仕事は、生活援助が中心です。生活援助とは高齢者の身の回りのお世話を行うことをいい、具体的には掃除や洗濯、調理などが挙げられます。
高齢者を抱える、支えるといった体に触れる介護は身体介護といい、資格がないとできない仕事です。